前のページでは、輸入住宅の構造(建て方)のお話をして「輸入住宅は日本の家と何が違うん?」との質問に答えました。まだ読んでない方は、前の記事の「カナダ輸入住宅セルコホーム」を読んでもらえたらうれしいです。
「輸入住宅」と聞いて、いろいろと疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。嫁さんからも、いろいろ質問されていますし、私自身も興味がありましたのでいろいろと調べてみました。嫁さんからの質問は、次のとおりです。
ところで、セルコホームって輸入住宅だけど、全部輸入? カナダの木を使って建ててるって言ってたよね?地震とかどうなん? 日本の昔からある建築方法と何が違うん? 湿気の多い日本に建てるのに、海外の木を使った方がいいん?シロアリとか大丈夫なん?
このページでは、カナダなどの北米や北欧の木を使って家を建てた場合に、耐震性はどうなん?湿気の多い日本に建てるのに、海外の木を使った方いいん?シロアリとか大丈夫なん?日本の気候や地震に耐えられるん?という嫁の疑問に答えてみたいと思います。
日本の気候や地震に耐えられるのか?
輸入住宅が生まれた北欧や北米と比べると、日本の気候はとても温暖で湿潤です。わかりやすく言うと、夏めちゃくちゃムシ暑いってことです。近頃では、ゲリラ豪雨や、大雨で崖がくずれたり、川の水があふれたりしています。 その一方、冬の寒さも厳しく、東京の冬の最低気温は、フランスのパリと同じです。 また、日本は世界的にも地震の多い国で、熊本地震では多くの家が倒れるなどの被害が出ました。 それに比べると、北欧などは地震の少ない国々です。 そんなところで生まれた輸入住宅は 日本の厳しい気候や自然に、耐えられるのでしょうか。
輸入住宅の気密断熱性・耐久性・耐震性は?
輸入住宅の強さを、気密性・耐久性・耐震性のそれぞれの性能から見てみましょう。
- 気密性・断熱性 → 夏の暑さや湿気を防ぎ、冬の暖房を外に逃さない性能
- 耐久性 → 雨や湿気でぬれたりくさったりするのを防ぎ、シロアリから家を守る性能
- 耐震性 → 地震による被害、津波による被害を最小限にする性能
輸入住宅の気密性・断熱性はどう? 【結論】夏涼しく冬暖かい
輸入住宅は、厚い断熱材を壁だけでなく天井裏や床下にも敷きつめたり、ペアガラスかトリプルガラスを標準仕様にしたりするなどしていて、気密性と断熱性が格段に優れています。そのおかげで、夏は涼しく冬は暖かく、快適な住み心地を実現できます。
輸入住宅の耐久性はどう? 【結論】100年住宅の耐久力
輸入住宅は、森林資源豊富な国々で生まれていて、輸入住宅に使われる木材は品質が確かなものばかり。樹齢80年ほどのよく乾燥した木材が使われ、防腐・防虫処理も十分配慮にされています。親から子、子から孫へと3代まで安心して暮らせる、まさに100年住宅の耐久力といえます。
シロアリ対策にホウ酸!?
「ゴキブリ退治にホウ酸ダンゴ」は有名ですが、ホウ酸は、シロアリ退治にも効くって知っていましたか? ホウ酸は、雨で流れない限り、効果が半永久的に続くので、欧米諸国ではシロアリ対策の常識になっています。残念ながら、日本の家づくりでは、建築中に雨で木材を濡らしてしまうので、農薬系薬剤の使用が主流ですが、意識の高い住宅会社では人体に無害なホウ酸を使い始めています。
輸入住宅のスウェーデンハウスでは、スウェーデンの現地工場で、構造材や合板部分にしっかりホウ酸を漬け込んでいます。
輸入住宅の耐震性はどう? 【結論】建築基準法の1.5倍の強さ
輸入住宅の構造は大きく2つあり、パネル工法と2×4(ツーバイフォー)工法です。どちらの工法も 「面構造」で、箱の形(四つの壁と床と天井)で家を支えているので、地震に強い造りになっています。耐震等級も、最高の3等級を取ることができます。耐震等級3には、耐震等級1が耐えられる力の 1.5倍の力に対する耐震性能があります。
「面構造」で支えるから地震にも強い
耐震等級3は最高レベル
この記事のまとめ
- 輸入住宅は、気密性・断熱性が高いので、夏は涼しく冬は暖か!
- 輸入住宅は、木材の品質が良く、シロアリ対策もバッチリ!
- 輸入住宅は、面で支えるから、地震にも強い!
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